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県 準備委員会を設立 第85回国スポ第30回障スポ

2021.11.30 県文化・教育・くらし創造部

 奈良県は、令和13年に開催することになっている2巡目の国体を成功させるため「第85回国民スポーツ大会・第30回全国障害者スポーツ大会奈良県準備委員会」を設立、さる24日に奈良ロイヤルホテルで設立総会及び第1回総会と第1回常任委員会を開催した。
 冒頭、挨拶に立った荒井啓吾県知事は「多くの方が奈良を訪れる機会です。県民の健康増進や持続的なスポーツの発展に繋げる、10年に亘る準備期間です。滞りない開催準備を行っていきたい。ご協力をよろしくお願いします」と語った。
 令和6年度には競技会場地を選定、12年にリハーサル大会開催、競技施設は極力既存施設を活用する、会場地は地域バランスに配慮して広く県内各地で実施する、特定の市町村や施設に競技が集中しないことなどとした。
 県では、 昭和59年に開催した「わかくさ国体・わかくさ大会」以来47年振りとなる、2巡目の国体(国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会)を令和13年に開催することになった。
両大会の開催は、より多くの県民が「運動・スポーツに親しむ」「健康を増進する」そして「次代を担う子どもたちが夢や希望を掴む」などのきっかけになることをめざすとともに、全国から来県する人々を「奈良らしいおもてなし」で迎え、県の魅力を全国へ発信する好機になると考えている。
このほど両大会成功のため関係機関・団体と市町村及び県が一丸となり、県民の力を結集するために、各分野の代表者が参画する「第85回国民スポーツ大会・第30回全国障害者スポーツ大会奈良県準備委員会」を設立することとしたもの。
準備委員会の会長と常任委員会の委員長は荒井知事。令和6年度には競技会場地を選定し、開催3年前には準備委員会を実行委員会に格上げして12年にリハーサル大会を開催して準備を終える予定。担当は文化・教育・くらし創造部国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会準備室総務企画係(電話0742―27―8910)。
県では、大会の基本方針は「多くの県民が大会開催を契機として、協議・地域スポーツを推進するとともに健康増進や生きがいづくりに取り組む」とし、大会を一過性のイベントに終わらせず、大会開催を契機としたさらなるスポーツの振興と環境の充実に取り組む、「だれもが、いつでも、どこでも」スポーツに親しめる環境を整備し、「活き活きと安心して健やかに暮らせる健康長寿の奈良県」の実現をめざす、世界に誇る多くの歴史文化遺産や四季の美しい自然を始めとした多彩な魅力を県民総出のおもてなしで全国に向けて発信する、このような取組みを全市町村と競技団体及び関係団体・機関の協力と創意工夫のもと県内一丸となって進めていく。
実施目標は▽スポーツを支える仕組みづくり▽県民に夢と感動を届ける競技スポーツの推進▽だれもがスポーツに親しめる地域スポーツの推進▽奈良県の魅力を全国に発信―としている。
準備委員会は会長1名、副会長8名、委員191名、顧問8名、参与57名、監事2名で構成し、53名の常任委員を置く。常任委員会に競技施設等の整備計画などを担当する総務企画と実施予定競技の選定立案などを担当する競技運営の専門委員会を設置。準備委員会後に開かれた常任委員会では次の基本方針等が確認された。
【競技施設整備基本方針】国民体育大会開催基準要項に基づいて▽競技施設は施設基準の弾力的な運用を関係機関に要請するなど極力既存施設の活用に努める▽施設整備を行う場合は真に必要な施設に限定するとともに将来に亘り地域住民に広く活用されるように配慮する▽施設整備に当たっては競技運営に支障がないように、計画の段階から当該競技団体及び関係機関と充分協議するとともに、ユニバーサルデザインへの対応などだれもが利用しやすい施設となるように努める。
【会場地市町村選定基本方針】▽会場地は県内の各地域に根ざしたスポーツ文化活動の振興を図るため、地域バランスに配慮して可能な限り広く県内各地で実施する▽同一競技は同一市町村で行うことを原則とするが、2市町村で開催する場合は可能な限り近隣市町村で行うこととする▽会場地の選定に当たっては市町村の大会開催を通したスポーツ振興の考え方や開催希望及び実施競技団体の意向並びに競技施設、その他地域の実情・特性を含めて総合的に判断する▽特に全国障害者スポーツ大会の会場地は選手の負担軽減の観点を考慮する。
【会場地市町村選定基準】▽障スポの競技会場は原則として国スポで使用する会場とする▽特定の市町村や施設に競技が集中しないように地域バランスに配慮する―など。

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