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県国スポ大会準備室 アルパックで策定 スポーツ拠点施設整備基本計画 スポーツ拠点整備基本方針も

2021.7.13 県文化・教育・くらし創造部

 奈良県国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会準備室は、スポーツ拠点施設整備基本計画等策定を地域計画建築研究所(略称・アルパック)に委託した。県におけるスポーツ振興と健康増進及び地域の活性化等の拠点となるよう、主会場整備における基本計画及びまちづくりの核となるスポーツ拠点施設整備基本方針を策定する。
 奈良県文化・教育・くらし創造部国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会準備室は、「スポーツ拠点施設整備基本計画等策定業務委託」の公募型プロポーザルについて、3者から提出された参加表明書と企画提案書等をプレゼンテーション及びヒアリングを実施し、評価基準に基づき審査して地域計画建築研究所(中塚一代表取締役社長)大阪事務所(大阪市中央区今橋)を最優秀提案者に特定し、2684万円込(業務量の目安は2950万円込が限度)で契約を締結して業務を委託した。
 業務は、県で開催される2巡目国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会(国スポ大会)の開催を契機とし、将来に亘り県におけるスポーツ振興と健康増進及び地域の活性化等の拠点となるよう、中長期的な視点から主会場整備における基本計画及び健康増進のまちづくりの核となるスポーツ施設(都市公園)整備における基本方針の策定を目的とする。委託期間4年3月25日。担当は総務企画係(電話0742―27―8910)。
業務の対象施設等は令和2年度実施の「スポーツ拠点施設設備基本計画策定のための候補地等調査検討業務」のなかから、業務の契約締結後に発注者から提示する。業務は地域計画建築研究所大阪事務所が担当した。但し情勢の変化により対象施設を変更する場合があり、その場合は発注者及び受注者が協議のうえ対応することとする。打合せ協議は初回・中間8回・成果品納品時の10回程度行う。業務内容は次の通り。
【全体事業計画】
▽業務計画=具体的な検討方法や業務工程等を定めた業務計画を作成する。
▽全体事業化計画=各施設の基本計画等で検討した全体整備スケジュールのほか、年度ごとに必要となる事業費について整理する。
▽業務報告書=以上の内容と各施設の基本計画等を業務報告書として取りまとめる。また、別途概要版も作成する。
▽打合せ協議=業務着手時・中間時8回・成果品納品時の計10回以上を予定。
▽打合せ記録簿=打合せ内容について速やかに記録簿を作成して相互確認のうえで提出する。
▽照査。
【スポーツ拠点施設の基本計画等】
[主会場整備における基本計画]
国スポ大会の主会場(約30㌶)となるとともに、地域の活性化等に繋がるスポーツ拠点施設(都市公園として整備を想定)に関して検討する。
▽整備基本計画の提案=スポーツ拠点施設のあり方及びコンセプト等を整理するとともに、施設に必要な機能及び構成等を示した整備基本計画を提案する。その際に「奈良県スポーツ推進計画」などの上位関連計画等との整合を図るため調査・整理を行う。
▽現況調査・分析=各施設の整備場所について①土地利用等(敷地状況、法規制、都市基盤、周辺道路の整備状況等)の調査②関係施設の利用状況等の調査・分析③課題の抽出・整理―を行う。
▽造成等検討=施設整備に必要となる敷地造成計画や調整池について検討する。また、基本計画策定に関して関係官公署との協議や各種法手続など必要となる事項を整理する。
▽施設基本計画=必要諸室等について計画諸元として整理する。建築計画の検討に当たってはそれぞれ3案程度のモデルプランを作成して比較検討を行う。また、建築計画・構造計画・建築設備計画・防災拠点整備計画に関する考え方を整理する。
▽施設配置計画=施設・駐車場・その他必要な施設を含む配置計画について検討する。また、敷地内の歩行者・自動車と関係者・観客等の動線について検討し、安全で利用しやすい配置計画とすること。
▽駐車場計画=既存駐車場の利用状況を把握するとともに、必要となる駐車場の規模・配置・施設形態等の検討を行う。なお、平常時だけでなく、国スポ大会開催時は臨時駐車場の設置も含めて検討することとし、必要台数の算定を行う。
▽バリアフリー等計画=障がい者や高齢者等の利用を想定・配慮した施設計画や配置計画等を検討する。
▽アクセス道路検討=2巡目国スポ大会を円滑に開催できるよう、また、国スポ大会だけでなく平常時の交通量も踏まえて検討する。
▽基本計画図及び関係機関協議資料=以上の検討内容について基本計画図としてまとめる。また、対象施設が大規模集客施設に該当することとなった場合は検討を踏まえて広域調整に関する協議に必要な資料を作成する。景観に関する協議についても同様とする。なお、基本計画図の作成に当たっては3案程度の比較検討を行う。配置図(案)、外観・内観パース(案)、平面図(案)、立面図(案)、動線計画(案)、断面図(案)等により比較検討を行う。
▽概算事業費の算出=イニシャルコスト(概算工事費、外構工事費、関連工事費、備品購入等)とランニングコスト(運用費、保全費、更新費、一般管理費等)の算定。
▽整備スケジュールの検討=個別(各施設ごと)及び全体の整備スケジュールを検討して作成する。その際に必要となる整備期間や事業費の平準化の観点も踏まえて検討する。
▽財源計画の検討=活用可能な補助金等の検討及び要件整理を行う。
[健康増進のまちづくりの核となるスポーツ拠点施設整備における基本方針]
国スポ大会の競技会場となるとともに、地域の活性化等に繋がるスポーツ拠点施設(都市公園として整備を想定)の2候補地に関して検討する。
▽整備基本方針の提案=スポーツ拠点施設のあり方及びコンセプト等を整理するとともに、施設に必要な機能及び構成等を示した整備基本方針を提案すること。その際に「奈良県スポーツ推進計画」などの上位関連計画等との整合を図るため調査・整理を行う。
▽イメージ図及び関係機関協議資料=以上の検討内容についてイメージ図としてまとめる。イメージパース各3種以上(広域、拡大、利用イメージ等)。
▽概算事業費の算出=類似事例より概ねの事業費を算出する。
▽整備スケジュールの検討。
【民間活用調査】
PFI手法等で整備する場合に想定される法制度上の課題や支援措置(補助金、税制措置等)について整理する。
[主会場整備における基本計画]
▽事業スキーム・VFM等の検討=この事業の事業内容のうち民間事業者のノウハウを活用できると考えられる事業範囲について検討して設定する。また、最適な事業方式(BTO、BOT、BOO等)や事業期間の設定のほかVFMの算定を行う。
▽市場調査=前項で検討した事業スキーム等について、民間事業者の意向を確認する市場調査を実施する。また、その結果を踏まえて事業スキーム等の見直しを行う。
▽総合評価及び課題の整理=前2項の結果を踏まえ、PFIなど事業導入の総合評価を行うとともに、PFI等事業の導入が適当であると判断された場合には導入に向けての課題を整理する。
[健康増進のまちづくりの核となるスポーツ拠点施設整備における基本方針]
民間事業者または有識者等へのヒアリング調査等により民間活力の導入可能性についても検討を行う。
【基本計画(案)の比較検証】
主会場に対する各案を具体化した基本計画(3案程度)について①経済的効果②社会的効果③国スポ大会主会場またはまちづくりの核となるスポーツ施設としての視点(総合開閉会式の開催、交通アクセス・宿泊など)の視点などから比較検討して評価を行う。
【基本計画等(案)の作成】
以上の検討内容についてわかりやすくまとめ、報告書としてスポーツ拠点施設整備基本計画等(案)を作成する。①業務報告書=スポーツ拠点施設整備基本計画等(案)3部(A4キングファイル製本)②イメージ図=各施設のパース図各1葉(A3着彩・鳥瞰図)③電子データ=調査内容の電子データ1枚(CD―RまたはDVD―R)。

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