一般記事
新所長 視野を広げて多くの知見を
2021.5.22 吉野土木事務所管内
技術者として土井敏夫氏の「深く穴を掘るには幅がいる」の言葉を大切にしたい、と言う。愚直に取り組む姿勢は尊いが、その見つめている1点の周辺へ目を向けて視野を広げていくことで多くの知見を得ることができる。
1年で宇陀から吉野土木事務所へ。県土の30%を占める広い管内が担当。「町や村と連携しながら職員一丸となって事業に取り組みたい」と力強い。
上北山村と天川村に出張所がある。風通しのよい職場をつくって「コミュニケーションを通じて業務の改善に努めたい」。また、職員のワーク・ライフ・バランスの観点から「超過勤務の縮減などの改善に今以上に取り組む必要がある」と考えている。
紀の川改修では菜摘工区と阿知賀工区で進捗を図っている。「地元の方の協力を得て用地買収は計画通りに進んでいる」。道路事業では、阿知賀バイパスを河川改修と合わせて行っており、本格着手する。紀伊半島アンカールートである国道169号前鬼の事業化へ向けて調査していく。
五條土木事務所工務第三課の時に辻堂バイパスに携わってことが印象に残っている。着工時期を迎え、斜張橋の設計・起工を担当させてもらった。「景観も意識した設計で、大きな仕事に携われた」と振り返る。
インフラ整備では企画立案したものを具現化するため、さまざまな調整が必要となる。よい事業も理解してもらえて初めて意味のあることとなるとして「接し方、情報の提供の仕方を大事にしたい」と話す。
奥様と大学受験を控える長男、今年高校生になった長女と大和郡山市に住む。趣味は娘さんとの洋菓子づくり。昭和41年8月4日東大阪市出身の54歳。小学4年生の時に奈良市に転居。
【略歴】平成3年摂南大学工学部土木工学科を卒業して県庁へ入庁し郡山土木事務所へ、6年土木部建築課、9年奈良土木事務所、12年五條土木事務所、17年土木部道路維持課、20年奈良土木事務所、22年土木部道路・交通環境課係長、25年県土マネジメント部河川課係長、28年奈良土木事務所工務課長、30年五條土木事務所計画調整課長、31年県土マネジメント部企画管理室主幹、令和2年宇陀土木事務所長、3年4月現職。