一般記事

再整備推進室 暫定整備で実施設計 中央卸売市場再整備北側地区

2025.4.11 県食と農の振興部

 奈良県食農部中央卸売市場再整備推進室は、中央卸売市場再整備における北側地区を市場敷地内工事中のストックヤードや仮設駐車場及び雨水貯留浸透施設等として利用することにしているが、サンコーコンサルタント奈良営業所(奈良市大宮町2―4―29)に委託して令和6年度に実施した「中央卸売市場再整備に係る北側地区暫定整備基本設計業務委託委第6―3号」等の既往成果及び関係機関との協議結果等に基づき、7年度に実施設計をまとめるとともに関係法令に基づく各種申請手続き等を行う。
県建設産業課で一般競争入札「中央卸売市場再整備に係る北側用地暫定整備実施設計業務委託委第7―1号」を4月23日に開札して業務を委託する。業務場所は大和郡山市筒井町。業務は与条件の整理・現地踏査、市場北側用地暫定整備実施設計、盛土規制法に基づく協議資料作成及び許可申請、関係機関との協議・打合せ等。委託期間8年3月13日。予定価格3454万円込。
県では、中央卸売市場の再整備を予定しており、食の流通拠点としての機能を備え、食の安全・安心を確保する「市場エリア」と、市場の機能や立地を活かして地域の賑わいを創出する「賑わいエリア」の整備に向けた準備・検討を進めている。
現在、この業務における計画地(約3・8㌶)である市場敷地の北側に隣接した区域では、市場エリア工事中にストックヤード及び市場関係者や一般利用者等の仮設駐車場として利用するための北側用地暫定整備、また、市場エリア完成後に市場関係者や一般利用者等の駐車場、国道25号からの進入路等としての利用ための北側用地本整備を計画している。暫定整備では敷地造成とそれに伴い必要となる雨水貯留浸透施設等を整備する。実施設計の業務内容は次の通り。
 【与条件の整理】
 基本設計及び関連計画の把握と整理、適用設計条件や設計基準の確認、開発行為等に関連する法令及び協議内容等の確認、宅地造成及び特定盛土等規制法等に関連する法令及び協議等に必要な書類と様式(過年度の測量及び地質調査業務内容)の確認等。
 【現地踏査】
 既往成果等に基づいた設計範囲における地形・地質・地物・沿道と土地利用などの状況把握と確認を行い、業務に先立ち現地状況を把握する現地踏査を実施する。
 【市場北側地区暫定整備実施設計】
 ▽敷地造成=敷地全体の最適な造成高を設定、造成縦横断設計や法面等の設計を行う。
 ▽雨水排水及び雨水貯留浸透施設=暫定整備に関わる雨水量を算出し、敷地全体に関する雨水排水計画を検討する。併せて大和川水系の法令等に基づいて雨水貯留浸透施設の検討を行う。配置位置の詳細検討と、洪水調節容量の算出・構造設計と放流施設等の設計、関係機関と協議して許可申請等を行う。
 ▽舗装=ストックヤードや仮設駐車場等の実施設計。
 ▽用排水施設及び水門=北側用地暫定整備に伴って必要となる当該計画地を経由する既存用排水施設の付替(約390㍍を想定)及び土地改良区所有の既存水門の撤去(3ヵ所)・機能復旧等(4ヵ所程度を想定)の実施設計。
 ▽既存市場外周水路改修=市場敷地内にあり土留構造物でもある市場敷地と北側用地境界部分の既存水路改修(約340㍍を想定)の実施設計。
 ▽実施設計図書の作成=設計した施設の位置と規模及び内容等をまとめ①計画平面図②造成計画平面図③造成縦横断図④法面計画平面図⑤座標平面図⑥雨水排水計画平面図⑦雨水貯留浸透施設計画平面図・断面図・一般図・構造図⑧仮設計画平面図⑨舗装平面図⑩用排水施設計画平面図・水路縦断図・設備詳細図⑪その他構造詳細図(1/30~1/100)⑫その他指示する図面―を作成する。
 ▽数量計算書の作成=工種ごとの詳細数量計算を行って作成する。
 ▽概算工事費の算出=8年度予算要求資料とするため8月末までに提出する。
 ▽施工計画策定及び仮設計画の作成=各種工事の順序・方法等について経済的かつ合理的に検討を行って最適な施工計画を策定する。工程ごとに工事箇所・施設配置・工事ヤード等を段階的な平面図として整理し、工程表と合わせてとりまとめる。また、施工計画案により必要となる仮設構造物の規模と構造諸元についても構造計算書により決定して仮設計画を作成する。
 ▽盛土規制法に基づく協議資料作成及び許可申請。
 ▽関係機関との協議資料作成=地元(自治会、土地改良区)と隣接道路管理者を想定。

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