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一般競争2月21日開札 馬見丘陵公園園路舗装改修詳細設計 1万9412・9平方㍍対象に

2025.2.4 県中和公園事務所

奈良県中和公園事務所は、馬見丘陵公園の既設園路改修工事を行うため、現状の舗装の損傷状況を把握したうえで舗装改修工法を検討し、今夏にかけて1万9412・9平方㍍を対象に、工事費の積算及び工事の施工に必要となる設計図書を作成する。
一般競争入札「馬見丘陵公園園路舗装改修詳細設計業務委託(補助都市計画公園事業(社会資本))第711―1―委6号」を2月21日に開札して業務を委託する。業務場所は広陵町大野・寺戸・三吉、河合町佐味田・山坊。業務内容は園路舗装改修詳細設計1式。委託期間8月29日。予定価格4942万3000円込、最低制限価格3966万6000円込。
 馬見丘陵公園は、県中西部に位置する面積約56・2㌶の県営都市公園(種別は広域公園)で、平成3年に10㌶で供用開始した後、順次整備・追加供用を行い、24年10月に全面開園した。5世紀頃に築造された馬見古墳群の一部を成すさまざまな古墳を園内に有した歴史的環境と、丘陵の樹林地と溜池等の自然的環境を保全・活用した広域レクリエーション拠点として、県内外から年間約110万人が散策等に訪れる人気の公園となっている。
 しかし、公園の供用開始から時間が経過し、一部の公園施設では老朽化等の課題があり、公園利用者のサービス水準が低下している状況にある。この業務は、既設園路改修工事を行うに際して、現状の舗装の損傷状況を把握したうえで舗装改修工法を検討し、工事費の積算及び工事の施工に必要となる設計図書を作成することを目的としている。打ち合わせは業務着手時・中間3回・成果納品時の計5回行う。業務内容は次の通り。
 【計画準備】
 業務の目的・趣旨を把握したうえで業務内容を確認し、業務計画書を作成する。
 【資料収集・整理】
 業務を実施するために必要な既存資料の収集・整理を行う。
 【老朽化施設の更新設計(舗装)】
 ▽現地調査=既往の健全度調査結果を踏まえて現地調査を行い、現状の舗装の損傷状況を把握し、関連施設との取り合わせ等を確認する。当該計画地及びその周辺の地形と既設舗装の工法を把握し、区間ごとに代表的な地点(3点程度)で既設舗装敷設幅の計測を行い、園路形態、既存樹木(枝・根の張出し)の状況、施工車両の通行条件、施工中の仮設通路設定等を念頭に現地を調査・整理する。
 ▽詳細設計=現地調査の結果を踏まえ、既設園路の舗装材サンプル・施工箇所平面図・現地写真等の資料により、資材会社・施工会社へ園路に使用されている舗装材仕様を聴取確認したうえで補修工法・舗装材料を選定して舗装構成を決定する。更新工事を実施するために必要な図面(施工図面を含む)及び数量計算書を国土交通省の公園緑地工事工種体系に基づく区分により作成するとともに、図面を補完する工事仕様書を作成する。
 ▽工事費算出=実施設計図に基づいて工種別に工事費を算出し、工種別内訳書にとりまとめる。また、積算の明細とその根拠を明らかにする。最適案の工事内容・条件・規格等について積算基準及び物価資料に基づいて概算工事費を算出する(積算基準及び物価資料に記載のないものは見積徴収等により金額根拠を整理する)。
 ▽施工計画=経済的かつ合理的に工事を実施するために必要な施工計画を、植栽(枝・根の張出し)や工作物の保全及び資材搬入出入口が限定されているなど公園特有の現場条件を考慮して作成するとともに、工期の算定を行う。公園利用者が安全に迂回できるルートと誘導看板及び交通誘導員の配置、さらに工事用車両の進入ルート及び園路の養生方法を検討する。
 【照査】
 ①設計の目的に対応した基礎が得られているかの確認②設計基本条件及び関連設備との整合が適切にとれているかの照査③設計方法や設計手法が適切であるかの照査④設計計算と設計図・数量等の正確性・適切性及び整合性に着目した照査―を行う。
 【報告書作成】
 業務の成果をとりまとめ報告書を作成する。

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