一般記事

県 三宅石見で新たなまちづくり 学生寄宿舎を中心に地域交流

2024.5.21 県産業・観光・雇用振興部

山下真知事と、奈良県地域創造部大和平野中央構想・スタートアップ推進課は去る15日、三宅町(石見地区)における新たなまちづくりの進め方について定例記者会見で発表した。
 三宅町の近鉄石見駅周辺では、(仮称)奈良県立工科大学を設置する計画が進められていたが昨年、山下知事の就任により見直された。4月26日には「三宅町県有地活用基本構想等作成業務委託」を公募型プロポーザルで公告。今回の発表では、県内の学生が世代を超えて交流する学生寄宿舎「ヤング・イノベーション・レジデンス(YIR)」の構想を進めると明らかにした。
 高校、高専、大学、大学院の学生や若者、企業が共に生活しながら成長する交流拠点を創出。宿舎の規模は100名程度を想定しており、宿舎周辺には企業を誘致する。基本構想の発表は今年度中を予定。2030年度オープンを目指す。近鉄石見駅周辺は商業施設が少なく、田畑が広がっており、市街化調整区域にあたっている。 
YIRには3つのエリアが想定されている。内容は次のとおり。①学び・交流エリア=企業や地域住民と学生が学びのプログラムや、交流イベントを開催する②居住エリア=高校生・大学生等が共同生活する③イノベーションエリア=急成長で革新的に事業を展開するスタートアップが立地し、若手企業家と学生が日常的に交流する。 
学生や教育機関、地元企業、グローバルレベルの企業、スタートアップ、地元住民が参加し、対談やイベント等を通してYIRのテーマを設定。YIRのニーズや期待、あり方等について意見交換をし、得た情報を基本的な設計に反映する。 
費用は現存の学生寮の価格帯を参考に、学生や保護者が負担できる範囲にされる予定。定員が割れた場合は県外からの学生を受け入れることも考えている。 
今後のスケジュールは、6月上旬に「ヤング・イノベーション・プロセスコミュニティのキックオフイベント」を開催。7月下旬以降随時、「(仮)YIRと類似した国内選考事例の視察・現地での意見交換」を実施。9月頃、「(仮)若者が働き方の多様性を学び、YIRの在り方を考えるイベント」を開催。11月頃「(仮)企業が求める人材像と若者が求める企業像のミートアップイベント」を開催。ヤング・イノベーション・プロセスコミュニティに参加しているメンバーは15日時点で37社。
【企業・金融機関・一般社団法人】
㈱Applied FUSION Technology、㈱CCHサウンド、DMG森精機㈱、㈱do・Sukasu、㈱Fast Fitness Japan、一般社団法人MBTコンソーシアム、㈱TRYBE、アメネスク㈱、シャープ㈱、大和ハウス工業㈱、ディライト㈱、㈱南都銀行、西日本電信電話㈱、㈱日本政策金融公庫、㈱日本政策投資銀行、日本生命保険相互会社、㈱ヒロホールディングス、フジトランスポート㈱、㈱みずほ銀行、㈱三井住友銀行、㈱三菱UFJ銀行、一般社団法人みらい政策研究所、モルミル㈱、ロート製薬㈱。
【教育機関】
国立大学法人奈良国立大学機構奈良教育大学、国立大学法人奈良国立大学機構奈良女子大学、国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学、独立行政法人国立高等専門学校機構奈良工業高等専門学校、公立大学法人奈良県立医科大学、公立大学法人奈良県立大学、インドネシア国SMKミトラインダストリMM2100高校、学校法人西大和学園。
【行政機関】
経済産業省、財務省、川西町、田原本町、三宅町。

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