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まちづくり連携推進課 新駅等の整備内容検討 医大・周辺まちづくり事業 「まちづくり整備計画」の作成も 一般競争入札を6月6日に開札
2023.5.26 県地域デザイン推進局
奈良県地域デザイン推進局まちづくり連携推進課は、令和5年度に医大・周辺まちづくりエリア (図参照)において、まちづくりの中核となる新駅及び自由通路の規模・構造等の具体的な整備内容の検討や概算事業費の算出等を行って事業実施に向けたプロセス・スケジュール等をとりまとめるとともに、整備が必要な駅前広場とアクセス道路及び立体駐車場等の具体的な整備内容の検討や概算事業費の算出等を行って事業実施に向けたプロセス・スケジュール等をとりまとめた「医大・周辺まちづくり整備計画」を作成する。
建設業・契約管理課で一般競争入札を6月6日に開札して業務を委託する。ともに橿原市四条町。業務場所は委託期間6年3月25日。担当は地域構想推進係(電話0742―27―5433)。
県では、奈良県立医科大学の教育・研究部門の移転及び医大附属病院の再整備に伴い、医大附属病院周辺に新駅を誘致し、「医大隣接の利点を活かした新駅設置による賑わいのある健康増進まち」をめざし、医大・周辺まちづくりの検討進めている。
4年11月29日に県と医大・橿原市・近畿日本鉄道の4者で、新駅の設置を始めとするまちづくりの取組みを推進するため連携協定を締結した。締結後の12月から医大・周辺まちづくり検討会を開始し、民間企業や有識者の意見を聞きながら、施設配置計画や事業手法などまちづくりの具体的な整備方針について検討を進めている。
【令和5年度新駅・自由通路整備検討業務委託(医大・周辺まちづくり検討事業(都づくり))第410―委―1号】
まちづくりの中核となる新駅及び自由通路の規模・構造等の具体的な整備内容の検討や概算事業費の算出等を行い、事業実施に向けたプロセス・スケジュール等をとりまとめるとともに、関係機関協議の支援を行う。
▽全体計画立案=必要な資料収集を行うとともに業務計画書をとりまとめる。
▽現状整理=医大・周辺まちづくりに関連する過年度の検討成果、業務の対象地であるまちづくりエリアの現地状況及びまちづくりに関する上位計画・関連計画との関係性を踏まえ、基本事項の整理を行う。
▽駅利用者の需要予測=現況交通流動の分析と需要予測等により新駅及び周辺駅(大和八木駅~畝傍御陵前駅間)の乗降人員を予測する。なお、まちづくりエリアの施設配置等については「令和5年度医大・周辺まちづくり整備計画策定業務委託(医大・周辺まちづくり検討事業都づくり」と連携する。
▽設計条件の整理=新駅実現に向けて鉄道事業法・都市計画法や建築基準法等の関係法令への適合についての課題や近隣民地等への影響についての課題を抽出し、解決方法を整理する。駅舎や自由通路を設計するうえで必要な諸条件の整理を行う。
▽駅舎及び自由通路の比較検討=まちづくりエリア周辺の土地利用状況と医大附属病院の再整備及び周辺のまちづくり計画を考慮し、駅舎及び自由通路の位置・構造等について組合せパターンを整理したうえで3案抽出してメリット・デメリットについて整理、比較検討する。
▽施設規模等の検討=駅舎及び駅に付随する施設や自由通路について発注者及び鉄道事業者と協議し、設計条件の確認を行って予測された乗降人員及び近鉄技術基準等を基にプラットホーム・駅舎・自由通路等の配置や規模等を検討する。なお、改札数は県が提示する。
▽施工計画・工期の検討=新駅設置における主要な施工箇所について近鉄線の施工実績を勘案し、施工方法の検討を行い、現時点で適当と考えられる工法を選定したうえで工事全体の施工計画を作成し、所要工期の算出を行う。なお、鉄道と近接している条件を踏まえ、作業時間等の制約を考慮し、施工方法及び工期の検討を行う。
▽計画図の作成=以上の検討を踏まえ、駅舎・鉄道施設及び自由通路等に対して平面図(縮尺1/500)、縦断面図(縮尺横1/1000、縦1/1200)、横断面図(縮尺1/100)及び主要構造物の計画図を既定の標準設計または既往の実例を勘案して作成する。
▽概算事業費の算出=概算工事数量を算出し、類似事例等より推定される施工単価等から概算工事費を算出する。近畿日本鉄道との協議を想定して駅舎・自由通路及びデッキ等の事業費について分割可能なまとめとする。
【令和5年度医大・周辺まちづくり整備計画策定業務委託(医大・周辺まちづくり検討事業(都づくり))第440―委―2号】
整備が必要な駅前広場とアクセス道路及び立体駐車場等の具体的な整備内容の検討や概算事業費の算出等を行って事業実施に向けたプロセス・スケジュール等をとりまとめた「医大・周辺まちづくり整備計画」を作成するとともに、検討会(4回程度の開催)の運営と関係機関協議の支援を行う。
さらに新駅供用時及び将来像における自動車・歩行者(自転車含む)に関する交通量を推計する。推計結果を踏まえて整備計画の策定に反映させる。
まちづくりエリアは、新駅供用時(新駅、自由通路、駅前広場、アクセス道路、立体駐車場等が整備され、線路東側に医大附属病院の仮設駐車場が設置された状態)と将来像(「新駅供用時」の状態から線路東側の医大附属病院の仮設駐車場が撤去され、民間活力施設などまちづくりエリア全体の整備が行われた状態)の2段階に分けて整備すること想定しているため、整備計画の策定も2段階に分けて検討を行う。
▽全体計画立案=必要な資料収集を行うとともに業務計画書をとりまとめる。
▽現状整理=医大・周辺まちづくりに関連する過年度の検討成果、業務の対象地であるまちづくりエリアの現地状況及びまちづくりに関する上位計画・関連計画との関係性を踏まえ、基本事項の整理を行う。
▽アクセス道路の検討=駅前広場や医大附属病院の仮設駐車場等へのアクセス道路及び新駅から医大附属病院や医大新キャンパス・橿原神宮・万葉ホール等の橿原市の文化・スポーツ施設等への歩行者動線を検討する。
▽施設規模等の検討=過年度の検討成果を基に、アクセス道路の検討及び将来交通量推計の結果等を踏まえ、まちづくりエリアで整備が必要な施設 (駅前広場、アクセス道路、 立体駐車場、医大附属病院の仮設駐車場、民間活力活用施設等)の内容・規模・配置等について橿原市の文化・スポーツ施設等との連携や適正な環境空間の確保等に配慮して検討し、施設ごとの概略敷地面積を算出する。
▽整備計画の作成=まちづくりエリアの具体的な整備内容及びその実施に向けたプロセス・スケジュール等を記載した「医大・周辺まちづくり整備計画」 を作成する。スケジュールについては法規制の課題対応~各種行政手続き~設計(土木・建築)~工事(土木・建築)~まちびらきまでの事業スケジュールを整理すること。なお、基本計画には 「令和5年度新駅・自由通路整備検討業務委託(医大・周辺まちづくり検討事業(都づくり))」で検討した新駅及び自由通路の整備内容を反映させ、一体となった計画を作成する。また、関係者とイメージの共有を図るため土地利用計画図(縮尺1/500程度) 及びイメージパース(A3サイズ・カラー・3アングル程度 )を新駅供用時と将来像について作成する。
▽概算事業費の算出=基本計画に基づき概算数量計算表を作成し、概算事業費を算出する(必要に応じてランニングコストを算出)。