民間情報

大阪中之島美術館 来年2月2日開館

2021.4.9 カテゴリ2(民間情報)

大阪市で建設が進められている「大阪中之島美術館」が、来年2月2日に開館すると発表した。昭和58年に美術館の構想が発表されてから約40年。ようやく開館にこぎ着けた。
同美術館は民間の知恵を最大限利用し、利用者へのサービスを重視したミュージアムを目指して、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)に基づく公共施設等運営事業(コンセッション方式)を日本の美術館として初導入した。
設計は大阪市都市整備局企画部公共建築課と遠藤克彦建築研究所(東京)、施工は錢高組・大鉄工業・藤木工務店特定JVが担当。
敷地面積は約1万3000平方㍍、建築面積約6700平方㍍、延床面積約2万平方㍍の鉄骨造地上5階建てで、高さは約37㍍の黒色の箱状の外観が特徴である。
設計者によると、「さまざまな人と活動が交錯する都市のような美術館」をコンセプトとしている。建物の特徴は、黒いプレキャストコンクリートパネルに囲まれたキューブ状のシンプルな外観と、内部を立体的にくりぬいた「パッサージュ」(遊歩空間)である。建物は1階から5階を貫く吹き抜けを設置。パッサージュを吹き抜けへとつなぎ、展覧会の入場者だけでなく誰でも通れるようにする。
1・2階をガラス張りにすることで外に開きつつ、3階以上は黒い外壁で覆い、黒色の箱が宙に浮いているように見せている。黒い箱はアート作品を守りつつ、パッサージュを際立たせる役割を果たしているという。
屋外には、約1000平方㍍の芝生広場と歩行者デッキを設ける。街の回遊性やにぎわいを創出し、中之島に新たな人の流れをもたらすことを狙っており、早くも来年の開館が待ち遠しい。

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